2024年発売のシャープ「AQUOS R9 pro」は、ライカ監修のカメラシステムを搭載したフラッグシップモデルです。大型センサーと高度なAI技術により、細部まで鮮明で美しい写真が撮影できます。カメラ性能は、数多のスマートフォンの中でもトップクラスです。

カメラ撮影が趣味の いつもの匠 です。
ライカのデジタルカメラと迷ったけど、AQUOS R9 proを購入しました。風景写真は、驚くほどの美しさで満足しています!
本記事では、AQUOS R9 proの作例をもとにカメラの実力を徹底検証します。この記事を読めば、AQUOS R9 proのカメラの不明点や疑問点を解消できます。AQUOS R9 proを購入するなら、以下の記事も併せて参考にしてください。


AQUOS R9 pro カメラ|デジカメに匹敵するほど高性能なカメラスペックをチェック
AQUOS R9 proは、約5,030万画素の標準カメラ、広角カメラ、望遠カメラの3つを搭載しています。インカメラも約5,030万画素で、リアカメラと同等の画素数を備えています。




AQUOS R9 proの詳しいカメラスペックは、以下です。
カメラ仕様 | 詳細 | |
---|---|---|
リアカメラ | 標準 | 約5,030万画素 (F値/1.8) |
広角 | 約5,030万画素 (F値/2.2) | |
望遠 | 約5,030万画素 (F値/2.6) | |
インカメラ | 約5,030万画素 (F値/2.2) | |
手ぶれ補正 | 標準・望遠カメラ:光学式 インカメラ:電子式 ※広角カメラは手ぶれ補正非搭載 | |
ズーム(最大) | 光学:約3.0倍 デジタル:約8.0倍 光学×デジタル:約20倍 | |
HDR | 対応 |
AQUOS R9 pro カメラの大きな特徴は、ライカ監修の「VARIO-SUMMICRON(バリオ・ズミクロン)」カメラシステムを搭載している点です。このライカの技術で、スマートフォンで撮影したとは思えないほどの高画質な写真が撮れます。
「VARIO-SUMMICRON(バリオ・ズミクロン)」とは?(クリックタップで開く)
ライカのレンズ技術を、スマートフォン向けに最適化したカメラシステムです。
- 「VARIO(バリオ)」:ズーム機能を搭載したレンズを指します。これにより広角から望遠までスムーズな撮影が可能です。
- 「SUMMICRON(ズミクロン)」:ライカが誇る明るいレンズシリーズで、シャープな描写と美しいボケ感が特徴です。
以下で、バリオ・ズミクロンカメラを搭載したAQUOS R9 proカメラの特徴を詳しく解説します。
特徴1. カメラ操作に特化した本体デザイン


AQUOS R9 proのカメラリングには「VARIO-SUMMICRON」の刻印が施され、デジタルカメラのレンズを模した高級感あるデザインです。


本体の形状は、上側のグリップが太めで、横に持った際に安定しやすい形状です。本体の右側面に配置されたシャッターキーは、ライカで実際に使用されている部品を採用しています。半押しでオートフォーカスをロック、長押しでカメラアプリを起動できます。







シャッターは半押しでフォーカスが固定して、ピピッと音が鳴る感じが、デジタル一眼レフカメラのそれで気持ちいいよ!
特徴2. 暗所撮影に強い標準カメラ


AQUOS R9 proの標準カメラは、1/0.98型大型センサーと数多のスマートフォンの中でもトップクラスを誇ります。さらにF値はF1.8と、より多くの光を取り込めるレンズを採用し、暗所撮影でも明るくノイズを抑えた美しい写真を撮影できます。
項目 | AQUOS R9 pro | iPhone 16 Pro MAX | Xiaomi 14 Ultra |
---|---|---|---|
センサーサイズ | [標準]:1/0.98インチ [広角]:1/2.5インチ [望遠]:1/1.56インチ | [広角]:1/1.28インチ [超広角]:1/2.55インチ [望遠]:1/3.06インチ | [広角]:1/1.31インチ [超広角]:1/2.51インチ [望遠]:1/2.51インチ |
AQUOS R9 proは、前モデルAQUOS R8 proにはなかった光学式手ぶれ補正を搭載しています。暗所や歩きながらの手持ち撮影でも、ぶれにくい点が魅力です。
スマートフォンの手ぶれ補正の種類は?
カメラの手ぶれ補正は、大きく分けて光学式と電子式の2つがあります。
「光学式」:レンズを物理的に動かし手ぶれを補正する方式です。高精度な補正が可能で、ズーム撮影時の画質への影響を抑えられます。
「電子式」:写真をデジタル処理し、手ぶれを補正する方式です。デジタル処理によるノイズや解像度の低下が起こる可能性があります。



暗所撮影に期待できる、カメラスペックだよ!
特徴3. ワイドからマクロまで多彩な広角カメラ


AQUOS R9 proの広角カメラは、画角122°と超広角カメラと同等の広範囲を撮影できます。広大な風景や集合写真もしっかり収め、ダイナミックな写真に仕上がります。
マクロ撮影も可能で、被写体から2.5cmまで接写できます。ただし、手ぶれ補正は非搭載のため、動きながらの撮影だとぶれやすい点に注意が必要です。



広角カメラだけど、超広角だと考えて良いほどの画角の広さだね!
特徴4. 光学ズーム可能な望遠カメラ


望遠カメラは光学2.8倍ズームに対応し、遠方の被写体もクリアに撮影できます。さらに、デジタルズームとの併用で20倍までのズームが可能です。遠くの建物やお子さまの運動会など、遠方の被写体でも大きく鮮明に捉えられます。
望遠カメラには汎用性が高く、人間の視野に近いといわれるライカの65mmレンズが採用されています。自然な色合いの描写が得意で、背景のぼけ処理の精度も高く、ポートレートやスナップ写真にも適しています。



さまざまな撮影シーンに対応できるよ!
特徴5. 14chスペクトルセンサー搭載で、見たままの自然な色表現が可能


色味や光量を測定し、肉眼で見た色味に補正する14chスペクトルセンサーを搭載しています。逆光や暗所、室内など、光の影響を受けやすい撮影シーンでも色鮮やかな写真に仕上がります。
この機能は前モデルのAQUOS R8 proにも搭載されていましたが、AQUOS R9 proではAI機能を取り入れ、色補正の精度が向上しました。



AQUOS R9 proは色味が自然!このセンサーが、なかなか良い働きをしているんだよね。
AQUOS R9 Pro カメラ|作例でカメラ性能を紹介
実際の作例をもとに、AQUOS R9 proのカメラ性能を撮影パターン別に徹底解説します。同価格帯で、カメラに定評があるiPhone 16 Pro MAXとの比較も交えながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
カメラ仕様 | AQUOS R9 pro | iPhone 16 Pro MAX | ||
---|---|---|---|---|
リアカメラ | 標準 | 約5,030万画素 (F値/1.8) | Fusion | 4,800万画素 (F値/1.78) |
広角 | 約5,030万画素 (F値/2.2) | 超広角 | 4,800万画素 (F値/2.2) | |
望遠 | 約5,030万画素 (F値/2.6) | 望遠 | 1,200万画素 (F値/2.8) | |
インカメラ | 約5,030万画素 (F値/2.2) | 1,200万画素 (F値/1.9) | ||
手ぶれ補正 | 標準・望遠カメラ:光学式 インカメラ:電子式 ※広角カメラは手ぶれ補正非搭載 | 光学式 | ||
ズーム(最大) | 光学:約3.0倍 デジタル:約8.0倍 光学×デジタル:約20倍 | 光学:5.0倍 デジタル:25倍 | ||
HDR | 対応 |
撮影パターン1. 風景撮影・ズーム撮影
AQUOS R9 proは、明るく色鮮やかな風景写真を撮影できます。センサーが大きいため、より多くの光を取り込み、細部まで鮮明に描写できます。
作例9では、白とびしやすい空の色をしっかり表現できています。作例10では、岩場の隙間までしっかりと色合いが描写されており、黒つぶれが発生していません。
AQUOS R9 proは、以下のような広範囲の景色も余すことなくきれいに収まります。
以下は、iPhone 16 Pro MAXとの比較写真です。一見、どちらも美しい風景写真に仕上がっていますが、AQUOS R9 proは切り抜き・拡大しても画像の劣化が少ない印象を受けます。
以下は、AQUOS R9 proで0.6~3倍の光学ズームで撮影した作例です。0.6倍にズームアウトした場合でも歪みなく、鮮明で美しい写真に仕上がっています。3倍にズームインすると、ややぼやけた印象ですが目を凝らしてみなければわからないほどわずかです。
逆光でズーム撮影した場合も、色鮮やかで高解像度な写真に仕上がります。ただし、光が写り込んでいるため、直射日光や街灯など、強い光源があるシーンではカメラ向きに注意が必要です。



カメラに詳しくない妻が「プロっぽい画質!」と一言目に驚いてたくらい、ぱっと見で分かるキレイさだよ!
撮影パターン2. マクロ撮影
AQUOS R9 proは、最大2.5cmまでの至近距離からマクロ撮影が可能です。広角カメラは、手ぶれ補正非搭載ですが、ぼやけずにくっきりと被写体を捉えています。
花も、くっきり色鮮やかな仕上がりです。背景のぼかし具合もちょうど良く、被写体が際立っています。

以下は、ボールペンの先にピントを合わせて撮影したマクロ写真です。iPhone 16 Pro MAXと比較したところ、AQUOS R9 proは輪郭がくっきりきれいに撮れています。
概ねきれいなマクロ写真が撮れるものの、以下の作例ではピントがずれているのか、ややぼやけた印象です。




マクロ撮影は概ねきれいに撮れるけど、若干ピントが合いにくい印象を受けたよ。
撮影パターン3. ポートレート撮影
AQUOS R9 proは望遠カメラを使って、美しいポートレート撮影が可能です。
いずれの写真も65mmレンズの望遠カメラを使用していますが、明るく自然な色味で撮影できています。丸くぷっくりとした子どもの頬を、絶妙に描写できました。背景のぼかしはなめらかで、被写体の輪郭もしっかり捉えています。以下のような玉ボケも美しく表現できました。


以下は、iPhone 16 Pro MAXとの比較写真です。AQUOS R9 proの方が、背景と被写体の境目をしっかり処理できている印象です。
ただし、ピントが上手く合わない、背景のぼかしが甘い作例もありました。作例5では、背中側にピントが合い、顔から胸辺りにかけて背景と同化しています。作例6では、背景の人物のぼかし量が少なく不自然です。



オートじゃなくマニュアルでピント合わせした方がいいのかな…。
撮影パターン4. HDR撮影
AQUOS R9 proは、HDR機能を使って逆光や屋内で発生しがちな白とびや黒つぶれを回避できます。
上記の作例では、日光の影響で白っぽくなった岩壁が、HDR撮影では色濃く表現されています。ただし、通常撮影よりも暗めな印象を受けました。
以下は、室内でHDR撮影した写真です。通常撮影と比較すると窓周辺の色味が補正できていますが、明るさが弱くなったように見受けられます。



色味は自然でいい感じなんだけど、暗くなるのはなぜ…?
撮影パターン5. 暗所・夜間撮影
AQUOS R9 proの暗所・夜間撮影は、明るくノイズを抑えた美しい写真が撮れます。1/0.98型の大型センサーを搭載しているため、スマホでは真っ暗になりがちなシーンでも色鮮やかに描写できます。








明るさが足りないシーンでは、ナイトモードを活用すればより明るい写真が撮れます。色補正も強すぎず、鮮やかで美しい写真に仕上がっています。
以下の作例のような灯りがない暗所も、ナイトモード撮影では明るい写真に仕上がります。
ただし、以下のようなライトがある環境では、ナイトモードの効果は薄いです。
以下は、AQUOS R9 proとiPhone 16 Pro MAXのナイトモードを比較した作例です。




AQUOS R9 proは、色鮮やかでノイズが少なく、画質が滑らかです。一方、iPhone 16 Pro MAXはノイズを抑え明るい写真に仕上がっていますが、色補正が強めで赤みがかっています。



撮影シーンによってはナイトモードの効果は薄いけど、色補正でごまかさないから自然な夜景写真に仕上がるよ!
以下は、AQUOS R9 proで0.6〜3倍ズームで暗所撮影した作例です。1倍では美しい夜景写真が撮れますが、0.6倍のズームアウト、3倍のズームインとなると画質が劣化します。
以下の作例でも0.6倍と3倍で建物の輪郭がぼやけ、解像感が低下しています。1倍で撮影した作例よりも暗く、鮮明さに欠ける仕上がりです。



AQUOS R9 proの望遠カメラは、暗所+ズーム撮影が苦手なんだね…。
撮影パターン6. インカメラ撮影
AQUOS R9 proのインカメラは、屋内外を問わず、色鮮やかで美しい写真撮影が可能です。高画素で、切り抜きや拡大などの加工をしても画質が劣化しにくいため、SNS用の写真にも適しています。
以下は、1〜2倍のズームでインカメラ撮影した写真です。背景と被写体の境目を自然に描写できています。












以下は、AQUOS R9 proとiPhone 16 Pro MAXのインカメラ撮影を比較した作例です。どちらもきれいに撮れていますが、AQUOS R9 proの方が背景のぼかし具合が滑らかです。被写体との境目も、上手く処理されています。



AQUOS R9 proは、背景のぼかし具合がちょうどいいね!被写体も際立って見えるよ!
AQUOS R9 pro カメラ|デジカメ並みにきれいだが欠点もある…
AQUOS R9 proのカメラは、スマートフォンの中でもトップクラスの性能を誇ります。ただし完璧とは言えず、デメリットに感じる問題点もありました。AQUOS R9 proのカメラの長所と短所は、以下です。
- 見たままの色に近く、自然な仕上がりの写真に仕上がる
- マクロ撮影・ポートレート撮影では、背景のぼかしが滑らかで美しい
- 明るく鮮明な暗所撮影が可能
- ピントが合わずぶれやすい
- 被写体と背景が同化してしまう場合がある
- 暗所でのズーム撮影は画質が劣化しやすい
AQUOS R9 proは大型センサー搭載により、風景撮影から暗所撮影まで明るくきれいな写真が撮れます。色味も自然で、見たままに近い描写が得意です。
ただし、ピント合わせが苦手な撮影シーンもありました。マクロ撮影やポートレート撮影ではピントが合わず、ぼやけた箇所がありました。特に、マクロ撮影は寄りが弱い印象でした。暗所での望遠撮影では、ズームすると解像感が低下します。



欠点はあるけど、本格的な写真が撮れるスマホが欲しいなら、AQUOS R9 proはおすすめだよ!
AQUOS R9 proを最安値で購入する方法【6月21日更新】
AQUOS R9 proをお得に購入したいなら、各キャリアや販売サイトの最安値を把握しておきましょう。AQUOS R9 proの最安値を以下の表にまとめました。
販売サイト種別 | 12GB RAM 512GB |
---|---|
キャリア 新規契約 ※1 |
IIJmio 194,500円 |
キャリア 乗り換え(MNP)※1 |
IIJmio 169,800円 |
ショッピングサイト 新品 ※1 |
楽天市場 188,680円 |
ショッピングサイト 中古品 ※1 |
楽天市場 158,230円 |
(更新日時:2025/06/21 06:00) ※1 税込み、送料込み、通信プラン別、還元ポイント別(イオシスは送料別) |
上記の価格はいずれも送料込み、税込み、通信プラン費用を除いた価格です。また、この最安値には還元ポイントなど各ショッピングサイトの固有条件は含みません。



還元ポイント/クーポン利用/タイムセールを考慮すると、もっとお得になるケースはよくあるよね。
最安値は定期更新していますが、価格は時間単位で変動します。そのため、上記に掲載した価格が正確で無いことがありますが、ご了承ください。
本記事を踏まえて、購入を検討するなら「AQUOS R9 proを安く買う方法」をぜひチェックしてください。

