Insta360 FlowはAI技術を活用した追跡録画がスゴい、軽量なスマホジンバルです。コンパクトに折り畳め、女性や子供でも長時間使用できる優れたジンバルです。

スマホ撮影の機会が多い いつもの匠 です。
野外撮影はもちろん、三脚NGのお遊戯会でもジンバルを活用してるよ!
この記事では Insta360 Flowについて、筆者独自の視点で検証した結果を紹介します。この記事を読めば、Insta360 Flowが自分に合ったジンバルかを判断できるようになります。
既に Insta360 Flow を買おうと決めているなら、以下から検討すると良いでしょう。


Insta360 flow レビュー


今回筆者がレビューした、Insta360 Flow の特徴は以下のように沢山あります。
- 白基調のカラーリングがおしゃれ
- コンパクトで持ち出しが便利
- スマートホイールなど片手操作がかんたん
- 高精度なAI追跡「スマートホイール」を活用した録画
- 三脚、自撮り棒、コールドシューなど必要な撮影機能を全て内蔵
- 一日中使える大容量バッテリー内蔵
- 専用スポットライト(別売)で暗所撮影も可能
これらは公式動画でそれぞれで具体的に説明されています。
これらの特徴のうち、筆者が特に気になるポイントを実機でレビューしました。



実用的なポイントに絞ってチェックしたよ
軽さとコンパクトさ
Insta360 Flow最大の特徴はモバイル性能の高さです。


Insta360 Flowの細くて軽いボディは、女性や子供の長時間の利用でも問題が無さそうです。実際に息子(8歳)に持たせて30分ウォーキングしましたが、まったく問題有りませんでした。


実際に Insta360 Flow の重さを計測した結果は以下です。






計測 | 重量 |
---|---|
Insta360 Flow本体重量 | 431 g |
Insta360 Flow本体 + iPhone SE | 584 g |
Insta360 Flow本体 + iPhone15 Pro | 632 g |
これまで筆者が保有していたジンバルと比較すれば、100g以上軽くなりました。これなら、片手で長時間撮影するのも苦になりません。



ジンバル利用機会の多かった妻にも、Insta360 Flowの軽さは好評だよ!
また、Insta360 Flowは小さく折り畳めますから、付属の専用バッグを活用すれば、持ち運びやすくなります。


付属バッグ入りInsta360 Flow(右)


Insta360 Flow



カバンはもちろん、大きめのカーゴパンツのポケットなら収まるサイズだね。さすがにジーンズのポケットには難しいけど。
一方、町中でパッと取り出して使っても、まったく違和感のない見た目でした。


このようにInsta360 Flowは、軽さやコンパクトさに優れたジンバルだと感じました。
手ぶれ補正はどれくらい効くのか
ジンバル/スタビライザーに期待する録画時の「手ぶれ補正」の良さが、Insta360 Flowの魅力の一つです。「3軸手ぶれ補正」という機構を搭載し、プロレベルの手ぶれ補正を実現しているそうです。



「プロレベルの手ぶれ補正」ってなんやねん?
どれくらい手ぶれ補正が効くのか、実際に動画撮影して比較検証しました。
- iPhone SE を手持ちして撮影
- iPhone SE を insta360 Flow に取り付けて撮影
手ぶれ補正が効きにくい iPhone SEであっても、これだけ補正が効けば十分ではないでしょうか。



効果があれば、手ぶれ補正が弱いスマホでの撮影では安心だね!
Insta360 Flowはコンパクトで軽量ですが、ジンバルとしての役割をキッチリになってくれます。手ぶれ補正の弱いスマートフォンでも、アクションカメラ並みの手ぶれ補正が実現できる点では、活躍の機会が多そうです。
自動追跡は優秀か
Insta360 Flowは「AI追跡搭載ジンバル」をうたっています。このAI技術を活用した自動追跡機能「ディープトラック 3.0」の優秀さが、Insta360 Flowの差別化ポイントです。公式動画でも、その追尾性の良さをアピールしてます。



これまでの他社ジンバルにもあった機能だけど、追跡が遅かったり、撮影対象の認識が弱かったり…使いづらかったんだよね…
このAI追跡にも色々バリエーションがありますが、筆者は「とにかく簡単に使えるか」を評価ポイントにして、検証してみました。
実際に運動会やアクティビティの撮影を想定して、我が子を追跡させてみました。
追跡機能のオン・オフは、動画撮影しながら人差し指のボタンを押すだけで切り替えられる簡単さもポイントが高いです。
次にどれくらい動きの素早い人物を追いかけられるのかも検証してみました。
けっこう素早く追跡してくれてるように見えました。また、
Insta360 FlowのAI追跡には、この他にも以下の機能やバリエーションがあります。
追跡種別 | 説明 |
---|---|
スローモーション追跡 | スローモーション録画の手ぶれ補正 |
ズーム追跡 | 望遠ズーム録画の手ぶれ補正 |
人物の再識別 | 被写体(人物)を記憶し、遮られた場合でも再識別できる |
常に追跡 | 被写体がフレーム内に戻ってくるまで識別し続ける |
全方位追尾 | あらゆる角度から被写体を認識し、追跡し続けられる |



単純に「自動追跡」と言っても、色んなパターンがあるんだね。とはいえ、標準のAI追跡で概ねカバーできそうだよ。
ボタン1つで簡単にAI追尾ができる、Insta360 Flowの手軽さが良いと感じました。ただし、Insta360 Flowの回転範囲には限界があるため、方向によってはAI追尾から外れてしまいました。
無い物ねだりですが、360度の回転+AI追尾だと良いなと感じました。



手持ちを前提にしたジンバルだから、仕方ないんだけどね…
初心者でも撮りやすいか
Insta360 Flowは操作が簡単なところもポイントです。
というのも、これまでのジンバルは操作が複雑になりがちでした。そのため、撮影前にかなり練習しないと思うような撮影ができなかったからです。



ジンバルを使いたい妻に「難しい!」とよく怒られたよ…
Insta360 Flowの「スマートホイール」と呼ばれる操作パネルは、最小限のデザインで撮影操作が簡単です。


Insta360 Flowのグリップには、スマートホイールの裏側に人差し指で押す「トリガーボタン」を装備しています。


これら2種類の操作機構を駆使して、Insta360 Flowで使える機能が以下です。
操作 | 説明 |
---|---|
パン・チルト | 上下左右にカメラ(スマホ)を向ける |
ズームコントロール | スマートホイールの外周をなぞって、ズームイン・ズームアウトする |
クイックモード変更 | 時計回り、反時計回りのスワイプでモードを切り替える |
スイッチボタン | 2回押しでスマホを縦に回転させる |
トリガーボタン | 1回押し:AI追尾を起動する 2回押し:スマホをセンターに戻す 3回押し:スマホを反転して自撮り |
このスマートパネルなら、親指と人差し指での5つの操作だけで必要な操作ができます。実際に動かしてみた様子はこちら。



ちょっと練習すれば簡単に覚えられる操作だね
実際に息子(8歳)に撮影させてみた様子が以下で、直感的に利用できていました。また、Insta360 Flowには6つの撮影モードがあります。
モード名 | 説明 |
---|---|
オート | 初心者にモードで、自動的に調節する |
フォロー (F) | 操作により細かく反応する |
パン・フォロー(PF) | 水平方向や被写体の周囲からの撮影向け |
FPV | FPVドローン的な動き向け |
ロック (L) | フォローショットやハイパーラプス向け |
アクティブプラス | 高速な追従が必要なシーン向け |
正直なところ、大半はオートで事足ります。細かくモードを選ぶ必要はないと感じました。



物足りなくなったら、モードを切り替えたら良いよ
余談かも知れませんが、どんなスマホでも使えるのも使いやすいポイントです。専用のアダプタを付けられれば、どのスマホでも利用可能です。







スマホのボタンに干渉しないし、ケースのままでも使えて良いよね
Insta360 Flowはスマートパネルの簡単操作とオートモードだけで、初心者でも十分に扱えるジンバルだと感じました。
自撮り棒&三脚の取り付け
Insta360 Flowは自撮り棒 (215mm)を内蔵しているため、自撮りにも活用できます。ヒンジの調節で、最適なアングルを調整できるのも良いポイントです。





単なる自撮りだけじゃなく、ハイアングル・ローアングルでの撮影にも使えて便利だね
また、Insta360 Flowは三脚を内蔵しています。これは他のジンバルにはない特徴です。





モバイル三脚が不要になって便利だね!
もちろん、三脚にネジ止めして、様々なアングルでの撮影にも使えます。



Insta360 Flow+三脚で固定して、AI追跡での自動撮影 または スマホアプリでのリモート撮影なんて方法もあるよ。
モバイル性の高さは維持しつ、Insta360 Flowだけで自撮りも設置撮影もできる点はポイントが高いです。しかも、手持ちの三脚も活用できる拡張性の高さは、色んな位置に設置して自動追尾を活かせて良いと感じました。
暗いところでの撮影でも使えるか
暗闇に弱いスマートフォンを使う場合であっても、Insta360 Flowなら夜間撮影や暗所撮影に使えます。これには別売りの専用スポットライト活用できます。




小さいライトながら、以下の機能を兼ね備えるライトです。
- 自然光を95%再現できるプロ仕様
- 3つの色温度と3つの輝度レベル、計9種類のライトが可能
- 前でも後ろでも照らせる回転式デザイン



夜間の歩行シーンを撮影したい場合などに役立ちそうだね!
別売りという点だけが惜しいですが、スポットライトさえあればスマートフォンの暗所撮影を補強できるのは魅力的です。Insta360 Flowだけの機能ではないですが、撮影の幅が広がる良い仕組みだと感じました。
Insta360 flow 長所と短所
今回 Insta360 Flow を実機レビューした結果から、以下の長所と短所が分かりました。


- モバイル性能が著しく良い
- AI追尾が優秀
- 誰でも簡単に使える
- 大型スマートフォンは苦手
- チルト(上下の首振り)角度が少し狭い
- Androidスマホでは60fpsでの撮影ができない



プロ用途ではなく、あくまで個人や初心者向け、最初の1台として Insta360 Flowは素晴らしいよ!
Insta360 flowは誰におすすめか
本記事では、AI追跡録画がスゴい軽量スマホジンバル「Insta360 Flow」について紹介しました。今回のレビューを通じて、このスマホジンバルは以下に該当する人におすすめだと分かりました。
- ジンバル初心者
- とにかくモバイル性能を重視したい人
- ワンオペで自撮りをよくする人
本記事で紹介したように、Insta360 Flowは扱いやすいスマホジンバルで価格もかなり手頃です。もし購入を検討するなら、以下でチェックしてください。

